若い夫婦が実家での同居を機にリフォームをご相談いただきました。
元々「古いモノや雰囲気が好き」というご夫婦でしたので、
元の家の持つ「梁の力強さ」「竿縁天井」などの魅力を生かしつつ、
お二人のイメージを大切に出来上がりました。
生活しやすいように、間取りや設備を入れ替えて、3世代での生活がスタートです。
【LDK】 光と影。陰影が作り出す雰囲気のある、渋い空間になりました。 ダイニングとキッチンの間にある柱は構造上、抜けない柱でしたが、生活導線には干渉しない場所にあります。
【ダイニングキッチン】 フローリングは明るめの「栗」その他はダークグレー。 最近、グレー系インテリアは流行っていますが、いい空間になるので、おススメです。 ダイニングテーブルは、お施主様がお持ちだった「欅」を加工してお造りしました。オイル仕上げでいい雰囲気です。
【デスクスペース】 奥様の持ち帰りの仕事や自営のご家族が作業するのにぴったりのデスクスペース。 デスク横には、棚を設けていますので、使い勝手も◎です。
【キッチン】 ペニシュラキッチンを採用されました。 ダイニング側にもたっぷりの収納力のあるタイプです。使い勝手がいいので、広さにゆとりがあるならおススメです! キッチンコンロ奥にはゴミ箱なども置ける可動棚、キッチン背面には造作で食器棚をお造りしました。
【造作食器棚】 食器棚の背面壁はタイル仕上げ。 この部分のタイルは面積が小さめなので、費用が抑えやすいのでタイルを家の中のどこかに入れたいな、という方にはいいですよ。 タイルの質感、さまざまな色が混ざっている感じ、とてもよかったです。 また、食器棚の吊戸の下部分はガラスの引き戸になっています。この部分に普段使いの食器をいれているそうです。
【造作食器棚】 引出や開き戸、ガラスの引き戸や、タイルなど、ご要望やお好みを取り入れました。新しいのにどこか懐かしいような、この家にピッタリの食器棚になりました。
【玄関ホール】 玄関ホールからLDK入口を見る。 もともと、紅がらで塗られていた柱や梁などは、グレーと合うような古色で上塗りしています。 建具は、木の素地を生かしたオイル塗装で仕上げています。
【LDK】 キッチンからダイニング、リビングを見渡す。 日本家屋の家は、モジュールが985ミリ間隔で出来ているので、ゆったりとした空間になります。 構造に必要な梁や柱もそのまま見えるようにしています。 天井は梁や柱の雰囲気に合うように、板張りです。
【リビング】 ゆったり広いので、ソファを2台置いても狭苦しさがありません。 写真右側の襖は、元々あったものをそのまま使っています。
【縁側】 縁側は仕切ることなく、LDKに取り込んだ空間にしました。 照明器具にも、お好きなものを取り込むことでお気に入りの空間に。
【LDK】 壁は、室内用の塗壁を採用していただきました。 力強い梁や柱に負けない素材感のあるものを選ぶことで、ちぐはぐな空間にならずに、上質な空間になりました。
【玄関ホール】 グレーの壁部分の塗り替えと照明器具を入れ替えさせていただきました。 元々素敵な家だったので、必要のない部分は手を加えていません。
【玄関ホール】 入れ替えた照明器具は、灯りをつけると光と影を楽しめるものです。 照明器具にはセンサーを取り付けして、使い勝手のよいものになりました。
【父の部屋】 同居する父の部屋です。 元のリビングにあったテレビボード(写真正面)をこちらの部屋に持ってきました。 このテレビボードは前回のリフォームでお手持ちの箪笥をつかって造作されたものです。 上部の天袋は今回お造りしました。 同じ色柄はありませんでしたが、なんとか収まりました。
【父の部屋】 天井は、元々あった竿縁天井はそのまま残しています。今回のリフォームにあたって、部屋を少し大きくしたので、その分の天井は質感のあるクロスで仕上げました。 また、壁は腰板と塗壁で仕上げて質感のある部屋になりました。
【洗面台】 洗面室、というドアで区切られたスペースにせずに、脱衣室前に大きな洗面台を造作でお造りしました。 この部分の天井は新たに作り直した際に、杉の小幅板を貼ってもらいました。 こだわりのいっぱい詰まった場所です!
【洗面台・廊下】 廊下の天井は既存のままです。 リフォームの難しさはこういった収まりにありますが、そのあたりはお任せください。
【廊下】 床の張り替え、壁の塗り替え、照明器具の入れ替えをしました。 グレーと古色の柱で雰囲気がぐっと良くなりました。